松尾神社 〜滋賀県東近江市の神社〜

2020年3月7日(土)


新型コロナウイルスの影響もあり、外出を控えていましたが、人混みを避け、あまりメジャーどころでは無い😅神社へ訪問しました。

近くには、有名な阿賀神社/太郎坊宮がありますが、今回はそこから数百メートル離れたこちらへ。

一の鳥居があるらしいのですが、そこから数百メートル歩くとこの境内に到着します。

鳥居の横に、早咲き桜でしょうか、
陽の光を受けたお花がとっても綺麗でした。

鳥居をくぐって緩やかな階段を上ると、拝殿があります。

拝殿

拝殿から鳥居を見た写真↓

鳥居から向こうにまっすぐ延びた参道があるのがわかります。

    

松尾神社の由緒を見てみます。

 松尾大明神由緒記によると852年に建御雷神一柱を祀るとのことであるが、1775年山城の国・松尾大社より大山咋神の御分霊を奉迎して、現在の松尾神社が出来上がったと伝えられている。
 古くから松尾さんと呼ばれ、浜野の氏神さまとして親しまれている。特に春の例大祭での大神輿・小神輿・子供神輿を伴った渡御は多町に類をみない立派なもので、毎年4月第2日曜日に奉斎されている。

そして、南北朝期の市指定有形文化財の庭園が境内にあるとのこと。

その庭園がこの写真↓

以下、びわ湖芸術文化財団のHPより抜粋。

 広大な市域をもつ東近江市の行政の中心地、八日市の街の中心部に、「こんなところにこんな素晴らしい庭園が・・・」と驚いてしまうような見事な枯山水庭園がある。近江鉄道八日市駅のすぐ裏手、延命山と呼ばれる小高い丘のような山の麓にある松尾神社庭園だ。

 神社の前を通る道は多くの人や車が行き交うが、そのすぐ傍らにあるこの庭園を観ようとする人の姿はあまり多くはない。だが、松尾神社庭園の由緒を知れば、この庭が思いのほか深い歴史とエピソードを秘めた名庭だということがわかってくることだろう。

 松尾神社は、八日市の背後に控える山、延命山の麓にあり、古文書によれば、この山を北へ尾根伝いに行ったところにある、聖徳太子が創建したと伝わる瓦屋寺の別院、延命山尊勝寺(えんめいざんそんしょうじ)の鎮守としての神社だったという。尊勝寺は奈良・東大寺の管轄であったということから、このあたりでも重要な役割を担っていた神社であったことが想像できる。

 松尾神社庭園は、桃山時代初期の作庭とされ、寺院か武家の書院に付随した庭園だったと見られている。だが、一説には、奈良の興福寺一乗院に身を寄せていた室町幕府最後の将軍、足利義昭が、永禄9年(1566年)に南近江の守護を担った後に隠居していた佐々木義賢を頼って近江に赴いた際に、義賢が将軍のために作庭したともされる。

 大小さまざまな石で組まれた庭園は、「蓬莱式枯山水」と呼ばれる庭園様式で、山際に蓬莱連山を思わせる石組みが、中央に須弥山(しゅみせん)と鶴島・亀島が配されている。複雑な石組みに用いられた石は背後の山から採取された花崗岩質のもので、その岩質の風合いもあいまって、豪快でどっしりとした武家好みの趣を醸し出している。

 はっきりとした庭園の由来は定かではないが、乱世の時代につくられたことを思い起こさせるその荒々しくも迫力のある作風から、湖国の名庭の一つにあげてもよいだろう。

   

そして、本殿です↓

本殿
本殿

   

実は、明日3月8日は、琴平祭(献湯式)が執り行われるとのことで、地域の方々が集い、その準備をされていました。

ということで、良かったら行ってみてくださいませ。

ではまた〜 バイバイ❣️