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「アフターデジタル」を読んで

会社の上司が貸してくれましたのでサクッと読んでみました。

ここでの「アフターデジタル」とは「オフラインがデジタル世界に包含される」ようになった世界を指しています。

今の日本人は「ビフォアーデジタル」つまり「オフラインの世界が中心で、そこに付加価値的にデジタル領域が広がっている」の世界から抜けられずにいると。

中国在住の著者、藤井保文氏は、中国はすでに「アフターデジタル」の世界に向かいつつあり、デジタルシステムの仕組みで、人が点数付けされることにより、急激にマナーが良くなっていると書かれています。単に物事が便利になるだけでなく生き方や価値観まで変えていく、それが「アフターデジタル」の世界なのでしょう。

良いものを作って売る時代から物語や体験の時代であると言われてきました。さらにこれからは「良い体験」を提供し続け、ずっと寄り添っていかなければならないと、だから膨大なデータを分析する必要があるという。

では日本はこれからデジタル社会にどのように向き合えば生き残っていけるのでしょうか。

共産国である中国は、国の方針で全てが動くが日本ではできない。だから以下の通りのボトムアップ型で進めるのが良い。
1.経営レベルがアフターデジタルの世界観を理解する。
2.社長-役員-部長-現場で同じイメージを共有し実行ラインを作る。
3.行動データ×体験の小さい成功を作り、
  上が引き上げていくムーブメントを作る。
4.これらの成功事例の大義名分に組織構造や
  データインフラを整える大きな動きにしていく。

(これらの方法は、私自身の仕事の進め方に何ら変わらないなと思いましたけど)

また、グロースチーム(組織横断的チーム)で設定したゴールに向かって高速で改善していくためのスモールユニットでボトムアップしていくと。

(これも、私にとって新しくない!当たり前感あり。)

ということで、一番心に残ったことは、
「寄り添う時代」であるということ。そして自分がやってきたことが間違っていなかったということ(ただし、デジタルデータの考えは取り入れなければならないが)。

はたして、このHPで皆さんに寄り添うことができる仕掛けづくりができるのでしょうか?ということで終わりたいと思います。

ではまた。